こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
引き続き、色々なデニムシャツを隅から隅まで「ガン見」する日が続きます。
どのブランドも、思い思いの作り方をしているので、見れば見るほど面白い。
実に自由度が高く、それゆえに奥が深い「デニムシャツ」の世界。
色々と研究する中で、特にインスピレーションを受けているのはナイジェルケーボンとVISVIM(ビズビム)。
今日はそのVISVIM(ビズビム)のデニムシャツを研究して見ましょう。
目次
VISVIM(ビズビム)のデニムシャツ
外観
このVISVIMのデニムシャツ。
数シーズン前のコレクションです。
ぱっと見は変哲のない、どこにでもありそうなデニムシャツですが、物作りに対するVISVIM哲学が要所要所に散りばめられていて興味深い一着です。
デニムシャツとしては珍しく、オフホワイト一色のステッチワークで統一されています。
要所要所で運針数が調整されており、全体を通して実に上品にまとめられています。
ディテール
シャツの命とも言える、襟の形状。
大きさもそうですが、剣先の長さと開く角度、そして立ち上がり方が、実に既存のデニムシャツらしくない。
VISVIMらしさって、こういうところなのでしょうね。
で、この2枚仕立てのヨークですが、これ、よく見ると斜めに生地が使われています。
ここだけじゃなくて、
この胸ポケットも、斜めの生地使い。
これにより、見る角度によってはポケット部分が目立つようになっています。
良く見れば気が付くレベルの、「さりげない変化」が面白い。
そして、縫い代の際まで攻めて縫製されたステッチは、デニムシャツというよりもボタンダウンのシャツのような雰囲気に近いかな。
スナップボタンの比翼部分にはデニムの耳が使われています。
ネックの裏地ですが、ここの縫製も変態的。
このタグがついている部分って、普通はデニム生地の「裏地」なんですよ。
ここにわざわざ面倒な縫製技術を駆使して表生地を持ってきているのは、まさにVISVIMの哲学でしょう。
ただデニム生地を2枚貼り合わせただけではなくて、厚くならないように工夫された(説明が難しい、というか縫製の構造が良くわからん)縫い方がされてます。
まとめ
私がこれまで一番お金を使ったブランドであろうVISVIM。
全てのアイテムがシンプルながら、常に物作りへの探究心がブレない、本当にいいブランドだと心から思います。
このデニムシャツで受けたインスピレーションは、今企画中の半袖デニムシャツに活かしていきたいですね。
VISVIMに関する以前の関連記事はこちらです。
今日の一枚
ふと見上げれば、アロハの柄にありそうな木々だった。アロハ欲しい。
本日もご一読、ありがとうございました。
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