こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
これまでも何度かご報告済みですが、現在Cherokee(チェロキー)に続くアイイロデニムワークスのオリジナルのデニム“半袖”シャツを計画中。
作りたいのは、夏の生活に寄り添う「美しい経年変化が楽しめる快適なデニム半袖シャツ」です。
一般販売するかどうかは未定ですが・・・。
今までの世にある多くのデニムシャツの固定概念に縛られず、
良いデニムシャツの前提として「良いシャツとはなんぞや?」というところから再考察し、ディテールを積み上げております。
目次
美しい経年変化が楽しめる快適なデニム半袖シャツ(仮)
ディテールを積み上げる
こんな感じで、工場へ提出するサンプル依頼書のベースとなる設計書を作成中。
イラレ上で何種類も形状サンプルを作るのですが、まずは遠目から見た外観のバランスを調整。
それに細かいディテールや縫製指示の説明を付け加えていきます。
とにかく、現在は色々なブランドの既存のシャツを細部まで研究中。
自分所有のものだけではなく、サンプルとしてあちこちから買い集めています。
「良いシャツ」のために必要だと思うヴィンテージディテールは積極的に踏襲します。が、そうでないディテールは採用せず、イチから組み立て直します。
色落ち・経年変化へのこだわり
もちろん、愛着を持って着続けることで見せる「経年変化」にガッツリこだわります。
企画段階ですが、いくつかオリジナルの「仕掛け」を1枚のシャツに盛り込み、今までに無い経年変化の楽しみ方ができるようにしたいと思っています。
経年変化が楽しめると言っても、着心地が悪ければ着る回数が増えない=経年変化しない、という状況になります。 ここが、シャツづくりの経験の無い私の一番の懸念点です。
そもそも、私が色々と試したほとんどのブランドの半袖デニムシャツがこれなんです。
おそらく、色落ちの良いセルビッチデニムを使うことと、過去のヴィンテージの仕様を再現することに「物作り」が支配され、着心地の良さが損なわれているものが多い。
そのことから着心地の良さと、色落ちの良さを、シャツで両立されるのは大変難しいのだろうと考えています。
ディテールをいくら上手く構築しても、パターンが悪ければ見た目も着心地も悪くなる。
シャツのテーラーって特殊ってことは重々承知。
ですからそこは「サンプルを作ってテストする回数」でカバーしたいと思っています。
考えれば考えるほど、シャツって面白い。
色々と各社「出尽くした感のあるジーンズ」と違い、デニムシャツにはまだまだ出来ることが多いかな、って思っています。
デニムシャツのボタン考察
私が思うベストな「経年変化が楽しめるデニム製の半袖シャツ」の仕様はほぼ、固まりましたが、
目下の悩みは「ボタン」と「デニム生地」です。
デニムシャツ(ウエスタンシャツ)といえば「スナップボタン」が多くのブランドが採用している定番ですが、それは今回企画するシャツでは採用しない予定です。
理由はいくつかあります。
企画しているのは半袖シャツですから、下着をつけず肌の上に直接着ることも想定しています。
そうした時にスナップボタンの金具が肌に直接触れることがストレスになります。
また、1つのスナップボタンは4つの金具パーツで構成されているので(凹側2パーツ、凸側2パーツ)重たい。
このボタンの重みが夏着としての着心地を損なうばかりか、夏場のシャツに不向きなもっさりした雰囲気を醸し出してしまいます。
・・・では、代替え案はあるのか???
いや・・・まだなくて。
普通の白い4つ穴のボタンでもいいかなぁ、なんて思いながら様々な可能性を模索中。
私としては皮膜処理してないアルミ素材のボタンが「好み」なんですが、なかなか希望のサイズが見つからないんですよね。
そしてもう一つの悩みの種は採用するデニム生地。
これは次回、お話ししたいと思います。
まとめ
デニムシャツの縫製に必要な技術、設備、それによって出来ること・出来ないことの知識が現在の私にはなく、縫製工場さんと掛け合いながら進めていく必要があるので、どの程度まで「やりたいこと」が実際の制作に反映できるか全く想像出来ない状況。
やりたいことが絵空事で終わってしまった時に恥ずかしいので(笑)、今はまだディテール説明をオブラートに包みながら、ここまでとさせていただきましょう・・・。
詳細がお見せできるまで、あと2ヶ月ほどお待ちください。
縫製の都合や業界の常識を知らないからこそ、出せるアイデアって絶対にある。
きっと「サードウェーブって、自由で面白いね」と思っていただけるモノになると思います。
今日の一枚
みなも
本日もご一読、ありがとうございました。
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