こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
現在企画を進めている、オリジナルのデニムシャツ。
デニム生地の選定に時間をかけ…
制作したサンプルの着用テストも進み…
現在、完成度は6割ほどか、という感じです。
話は戻りますが、オリジナルジーンズのCherokeeも然り、今回のデニムシャツも然り、デニム生地の選定が何よりも重要であり、妥協をせず徹底的に時間をかけて選定します。
これまでも長い時間をかけて経年変化テストをするために、デニム生地の比較シートを使って選定を繰り返してきました。
今までこうやってテストして来たデニム生地のサンプルも、数えきれないくらいになってきましたね。
プロダクトに採用する・しないは別として、実際にデニム生地をリジットからウォッシュを繰り返した結果見せる経年変化が、これまでのテストを経て、感覚では無くデータとして蓄積されています。
私のように、いつかサードウェーブなジーンズやシャツを作りたいという方がおられれば、希望のデニム生地選びのアドバイスもその内きっと出来るようになるでしょう(^^)
デニム生地は、見た目や手触り、織り方や染め方のスペックだけでは、その良し悪しは判断できません。実際に生活の中で経年変化させた結果は、初めの想像と違うことが往々にしてあります。
それ故に、デニム生地を選ぶ上で「実際に経年変化テストをすることが最重要」です。
以前、スペックや見た目、手触りだけでその生地の色落ちを知った様な気になり、選んだ生地が「期待はずれ」も甚だしかった経験をしましたので。
デニム生地というのは、知れば知るほど「子供」に近い存在。
見た目は大人しそうな面構えをしていても、育っていくと荒々しい色落ちを見せたり、
逆に、見た目はがさつな雰囲気でも、育っていくとフラットな色落ちになったり、
それらは育てる環境によっても変わります。
そう、デニムを育てるというのは、子供を育てるのと同じ感覚ではないかと思うのです。
だから、デニムを育てるのって楽しいんですよね。
今手元にあるオリジナルのデニムシャツの最新サンプルも、散々経年変化テストをした上で選び出した生地を使っています。
…が、先日、再び生地屋さん「コレクト」を訪れました。
もっと良い生地に出会えるのではないか…そんな予感がしたのです。
ショールームにある膨大な生地の中から、自分のイメージに合う生地を厳選しピックアップ。
今回、ライトオンスにも関わらず、とんでもないオールドな雰囲気を持つ、私のイメージ通りのデニム生地を見つけました。
色味、荒々しさ。全てが素晴らしいものです。これはヤバイ。
何よりこの雰囲気をライトオンスのデニムで実現しているのがすごい。
これを、デニムシャツで使ったら、どうだろうか…。
しかし、これまでの経験上、表面上の見た目でデニム生地の良し悪しを判断することは出来ないことを知っています。
そこで今回ショールームでピックアップした生地サンプルの中から、さらに選定して、経年変化テストをするものを決め…
先ほどの「素晴らしい(と感じた)生地」も入れて再び作った、新たな「デニム生地 経年変化比較シート」。
これらを日々、手に持ち、ハンカチのように使い、汚れたら洗濯を繰り返す・・・そうやって、実際の生活環境の中で色落ちをさせ、育ち方を見ていきます。
人も見た目だけで「この人は良い人だ」と言えないのと同じで、一緒に生活をする中で、彼らの良し悪しを判断するわけです。
生地屋さんにはウォッシュサンプルもあるので、ある程度は参考になりますが、いわばストーンウォッシュなどで強制的に色落ちさせたものはあまり信用していません。
この経年変化テストにまた3ヶ月〜6ヶ月かかるのですが、デニム生地の選択が、その商品の8割を決めると考えると、全く苦になりません。
すでに、半袖デニムシャツの生地の選定開始から1年が経とうとしてます。
普通のメーカーさんだったら、こんなに時間をかけて企画を進めるプロセスは有り得ないかと思いますが…私の様な個人のモノづくりは、その辺がルーズというか、マンパワーが無いから仕方ないというのか…。
いずれにせよ、徹底的にこだわり、妥協せずに良いものを作り出したいという気持ちだけで日々活動しています。
このプロセス、ぜひ皆さんも一緒に楽しんで頂ければ幸いです。
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本日もご一読、ありがとうございました。
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