ジャパンデニムのクオリティを引き上げたのはドゥニームだ。[ DENIME ]

DENIME ドゥニーム
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こんにちは、インディです。

現在の日本製レプリカジーンズの始祖は「スタジオ・ダルチザン」

世界にジャパンデニムを知らしめた功労者は「エヴィス」

国内でレプリカジーンズのブームを牽引したのは「ドゥニーム」

DENIME ドゥニーム

ジャパンデニムの歴史を語る上で、この3つのブランドは外せませんが、

その中でも「ドゥニーム」が、後に世界中で評価されるジャパンデニムの根幹となる、クオリティ・こだわりの部分を大きく引き上げたブランドであったのだと実感するエピソードがありました。

ジーンズの経年変化の大きな役割をもたらす縫製糸

オリジナルジーンズプロジェクトの過程でJOURNEY FACTORY重本さんとの出会いにより

縫製糸の魅力に引き込まれ現在も研究を重ねていますが、

知れば知るほど、縫製糸がジーンズの経年変化の風合いに重要な役割を担っていると痛感しています。

そんなこともあり、、、

先日岡山の、ある綿糸メーカーさんのところへ行き、お話をお伺いしてきました。

徹底的にヴィンテージの綿糸を研究して開発するモノづくりが評価され、

今や多くのデニムブランドさんがそこの綿糸を使い、

本家リーバイスとも取引することになった、業界では超有名なメーカーさんです。

 

今でこそヴィンテージ風・レプリカ系のジーンズに使われる縫製糸というのは、

色味も豊富で、綿糸だけでなく綿糸+ポリを組み合わせたコアヤーンなど種類も豊富になり、

日本の糸メーカーさんが作る縫製糸は全体的にクオリティが高くなっていますが、

当然、昔は違った。

 

良い経年変化をするジーンズに使われるべき縫製糸の条件は、

色落ち前の発色と、色落ち後の発色、それらのデニム生地との相性です。

 

ヴィンテージのリーバイスなどに使われていたのはイエローやオレンジに染められた綿糸で、

それらは当時の染色技術では、意図せず退色してしまうものだったが、

結果として色落ちするデニム生地とマッチし、いわゆる「かっこいい経年変化のジーンズ」となりました。

 

今回の綿糸メーカーの社長さんとの話を簡単に抜粋すると、

レプリカジーンズの創世記に当たる30年前は、

この「色落ちする糸」に関しては全く誰も着目しておらず、

製造現場もわざわざ色落ちする糸を作るという発想も理解も全くなかった時代。

綿糸に至るまでこだわりの目を向け、

リーバイスのヴィンテージに使われていた綿糸を徹底的に深掘りし研究したのが、

ドゥニームの創設当時の林 芳亨(はやし よしゆき)氏現リゾルト)であり、

その研究開発を二人三脚で支えてきたのが、今回お話をお伺いした綿糸メーカーの社長さんでした。

そして、その研究した綿糸を、自社ドゥニームだけのものにせず、

一般のメーカーさんに販売して良し、と英断したのも林氏。

結果として、この綿糸メーカーさんはヴィンテージジーンズ向けの縫製糸メーカーさんとして確固たる地位を築き、

それを他の多くのメーカーさんが使っている、という現状。

言い換えれば、ドゥニームが開発した縫製糸をみんな、使ってるんです。

冒頭に話をした通り、

綿糸がもたらすジーンズの経年変化への影響は少なくありません。

この縫製糸のクオリティを一気に引き上げた、最大の功労者はドゥニームであり、

それを支えた今回の綿糸メーカーの社長さんです。

 

いや、むしろ。

デニムのプロデュースと同じくらいの熱量を「綿糸の開発」だけに注ぎ込み、

今の綿糸を開発したこの社長さんこそが今のジャパンデニムのクオリティを底上げした功労者であると言うべきです。

 

 

雑誌などでもほとんど語られることのないエピソードの数々、

ぜひデニムファンの皆様にも知っていただきたいと思います。

 

この辺りの貴重なお話は、近日、記事にまとめますので。

本日はこの辺で。

 

今日もご一読、ありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。