オリジナルの半袖デニムシャツ、制作過程をお見せします。ディテール考察⑥

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こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。

現在企画を進めている、「サードウェーブ」なオリジナル・デニムシャツ。

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この縫製糸には、オリジナルジーンズのCherokee(チェロキー)と同じ烏城物産の糸を使わせていただいております。

ジーンズの綿糸の烏城物産

ただ、今回はその烏城物産が誇る最高の綿糸=「UJカタン糸」=100%の綿糸ではなく、「UJコアー」という品番の、いわゆるコアヤーン糸を採用しています。

コアヤーンとは、強度のあるポリエステル糸を芯に使い、その外側を綿でカバーした、強度と経年変化の風合いの両方を兼ね備えた「ハイブリッドな糸」です。

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Cherokee(チェロキー)ではオール綿糸であるUJカタンを使った理由は、100%綿糸だけが持つ独特の風合いを狙ったためです。

一方で、なぜ今回のデニムシャツでは100%綿糸ではなく、芯にポリエステルを使ったこの「UJコアー」を採用しようとしているのか?

それは、ジーンズよりも圧倒的に洗濯回数が増えることを見越しているためです。

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ジーンズと違い、この手のシャツは洗濯頻度は多くなりますよね。特に「夏場に着用する」ことを見越したこのシャツは、汗を考えると1日着用するごとに洗濯しない訳には行きません。

それに今回のようなライトオンスのデニム生地は、美しい色落ちによる経年変化を見せるまでただでさえ時間がかかります。

繰り返し着用し、その都度洗濯をすることを考え、縫製部分の強度が欲しくて今回の「UJコアー」を採用することにしました。

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今回のサンプルでは、あらかじめ糸のサンプルを見比べた上で30番手の太さのコアヤーンを選び採用しました。(通常、ジーンズなどで使われる太さが20番手でして、30番手はそれよりも若干細い糸ということです)

しかしこれ、実際に出来たサンプルを見てみると、私が想定した以上に太かった。糸単体を見ているのと、デニム生地を縫い上げた後で見るのとでは、やはり印象が全然異なってきますね。作ってみて初めて気がつくことでした。

ベストは40番手ですね、シャツの場合。

あともう一つ、これも今回失敗したこと。

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失敗というのか、縫製糸の指定はしましたが、運針(ミシンのピッチ)の指定はせずにサンプル制作を依頼しました。

そうすると、全体の縫製のピッチがバラバラ。特にこの肩の巻き縫いの部分とか、ピッチが詰まりすぎでおかしい…。糸の太さ=番手との相性もあるのですが。

これ、制作依頼時に何も指定しなかった私が悪いのです。次のサンプルで、ここもバッチリ改善させて行きます。

 

たった1枚のシャツに時間と予算をとことん使い、1年以上かけて作っているこのデニムシャツ。

メーカーさんだったら、考えられないスローペースでしょうが、こんなことが出来るのも個人で物作りする強みでもあります。

完成までこれから1年近くかかりますが、そのプロセスも含め、ぜひ楽しんでいただければ幸いです。

 

いやー、しかし。

先月末から日本に来ていますが、バンコクを遥かに超える猛暑にバテております(笑)みなさま、体調には十分ご注意ください。

 

関連記事として、こちらもどうぞ。

・オリジナルの半袖デニムシャツ、制作過程をお見せします。ディテール考察①

・オリジナルの半袖デニムシャツ、制作過程をお見せします。ディテール考察②

・オリジナルの半袖デニムシャツ、制作過程をお見せします。ディテール考察③

・オリジナルの半袖デニムシャツ、制作過程をお見せします。ディテール考察④

・オリジナルの半袖デニムシャツ、制作過程をお見せします。ディテール考察⑤

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。