これぞビンテージの醍醐味!激動の時代背景が投影された、大戦後の1946年製造のリーバイス501(Levi’s)

levis vintage 1946ヘリンボーン
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こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。

最近、改めて本物のヴィンテージジーンズの魅力に心を揺さぶられています。

現在ではクオリティの高いジャパンデニムブランドもたくさんあり、色落ちの美しさという点で魅力的な商品もたくさんあります。

しかし、それらのレプリカとは全く次元の違う魅力が本物の「ヴィンテージジーンズ」にはあります。

一言で言えば、これはもう「ロマン」なのだろう、と思うのです。

 

先日、ヴィンテージコレクターの角井さんのお店「JUKE BOX」に行かせていただき、多くのコレクションをたくさん、拝見させて頂きました。

大阪のヴィンテージジーンズショップ「JUKE BOX」

ヴィンテージジーンズの保有数…なんと3,000!関西屈指のヴィンテージコレクター角井聡氏とヴィンテージショップ『JUKE BOX(ジュークボックス)』@大阪

2018-04-29

また、この『501XXは誰が作ったのか?』を読了し、ヴィンテージ・ジーンズに対する見方が大きく変わりました。

501XXは誰が作ったのか?

これは名著!デニム好きは読んで損は無い。デニムの見方、楽しみ方が大きく広がる『501XXは誰が作ったのか?』

2018-06-02

 

何十年も前の時代の、どんな場所で売られ、どんな人の手に渡り、どんな環境で穿かれていたか?

そういうことに思いを馳せると、心がザワつき出すのです。

 

ヴィンテージをもっと知りたい。

そんな気持ちを胸に、先日JUKE BOXの角井さんが所有される多くのビンテージを見せて頂き、私がもっとも心を揺さぶられた一品がありました。

それが、1946年製造の501

1946年という年は、第二次世界大戦が終結した1945年から、ジーンズの完成形と呼ばれる1947年モデルが誕生するまでの、ほんの1年ほどの間に作られた、珍しいモデル。

終結したとは言えまだ大戦時の混乱が反映したスペックが残り、現存する個体によって様々な仕様が見られるのです。

私はこの時代の501に、ヴィンテージジーンズの醍醐味である「ロマン」を最も感じたのでした。

本日はそう思った理由も含めて、1946年製造の501についてJUKE BOX角井さんの所有コレクションの写真を中心にご説明したいと思います。

目次

ビンテージ Levi’s 501 1946年製造

外観

levis vintage 1946ヘリンボーン

リーバイス501・1946年製造(JUKE BOX / 角井氏所有 )。

この1946年は、大戦時に連邦政府のWPB(軍需生産委員会)が設定した法令に基づき簡略化を余儀なくされていた仕様が解かれ、大戦以前の本来のジーンズの仕様に戻りつつある時代。

levis vintage 1946ヘリンボーン

物資の制限も解かれ、生産環境も大きく変わり、アメリカが黄金期への突入する前夜の明るい社会風潮もあり、まさに今、ジーンズの完成形が生まれようとしていた時代に作られたジーンズ。

この1946年モデルの魅力は、そんな激動の時代に生まれたことにより、ところどころにまだ大戦モデルの仕様を引きずりながらも、1947へ続く仕様の変遷が見られること。

そして、それら仕様がまだ統一されておらず、1946年製造の501には多種多様なバージョンが見られること。

そんな細かいうんちくも不要なほどの、最高の色落ち。レプリカや加工モデルではどうやったって出せない雰囲気。

ディテール

levis vintage 1946ヘリンボーン

いやぁ、文句なしにかっこいい色落ちですね。

この写真だけでは分かりにくいかもしれませんが、左右の腰脇の縫製(クインチ)の長さがまばらです。向かって左の方が右に比べると短い。

・・・っていう見た目だけでなく、そのクインチの縫製が、向かって左側はシングルステッチ、右側はチェーンステッチになっているのです。

この辺り、大戦時代の縫製の仕様の揺らぎが見てとれる、マニア垂涎のお楽しみポイントです。

そして大戦後ということもあり、ポケット類へのリベットが復活しています。

levis vintage 1946ヘリンボーン

このコインポケットのリベットもそう。

しかし、この個体のコインポケット のリベットは、なんと無刻印。この辺り、大戦時代の名残を引きずっています。

levis vintage 1946ヘリンボーン

なお、通中部分には刻印ありのリベット。リベットが混在していることから、まさに大戦後の混乱の中で作られていることが分かります。

levis vintage 1946ヘリンボーン

そして、もう一つ。極太のベルトループ。

大戦モデルでたまに見られる仕様ですが、それがこの46モデルでも装備されていて大変興味深いディテールです。

levis vintage 1946ヘリンボーン

バックスタイル。

その極太のベルトループがとにかくカッコよく見えます。

ポケットの取り付け位置は高めで、形も左右いびつですね。

levis vintage 1946ヘリンボーン

そして、1946年製造モデルのこの角井さん所有の個体の大きな特徴がこれ。

ポケットスレーキが、ヘリンボーン。

この仕様、多くの方が「大戦モデルでたまに見られるもの」と思われていますが、1946年製造モデルでも少数ですが確認されています。

この当時の、大戦後の混乱から、復活を遂げるための生き生きしていたであろう生産背景を考えると、毎日仕様も変わていたことと思われます。

levis vintage 1946ヘリンボーン

大戦時はドーナツボタンでしたが、1946年からはリーバイス刻印の鉄ボタンが復活します。ただ、1946年の中にもリーバイス刻印ボタンではなくドーナツボタンが搭載されているモデルもあり、そんな「仕様の揺らぎ」が非常に興味深いわけです。

生地は当然赤耳。

levis vintage 1946ヘリンボーン

コインポケット裏にも。

levis vintage 1946ヘリンボーン

膝裏の蜂の巣も美しい個体。こんな極上コンディションの1946をコレクションされている角井さん、おそるべし。

levis vintage 1946ヘリンボーン

ボタン足も鉄。Vステッチは鋭角気味なので、この辺りもまだ大戦時代の縫製仕様の「揺らぎ」が残っています。

levis vintage 1946ヘリンボーン

赤耳は破損。

片方だけにLEVI’Sのロゴが入った片側ダブであるはずです。取り付け位置は1947年モデルに近づいています。

levis vintage 1946ヘリンボーン

革パッチは跡だけが残っていました。

levis vintage 1946ヘリンボーン

耳跡。

耳の縫製幅は1947年と同じでしょうかね。

levis vintage 1946ヘリンボーン

大戦後のこの年代のモデルからアーキュエイトステッチが復活しています。

あと、隠しリベットの上の部分のカンヌキ縫いも、大戦時には簡略化されて無くなっていた仕様。そちらも復活。

levis vintage 1946ヘリンボーン

多くのヴィンテージを拝見しましたが、このモデルのもつオーラに、私は虜にさせられてしまいました…。

JUKE BOXの角井さん、大変貴重なモデルを見せていただき、ありがとうございました。

1946年モデルは、ロマンの塊である。

levis vintage 1946ヘリンボーン

ビンテージジーンズというと、最も古いものでは1890年代のものもあるほど。

角井さんのコレクションはこれ以外にも見せていただきましたし、古ければ古いほどロマンティックにはなってくるのですが。

私は戦争、そして戦後という時代背景が反映され、「仕様の揺らぎ」が見られるこの1946年の方がより多くのロマンを感じました。

一番、ヴィンテージジーンズの醍醐味が詰まっているモデルであると、そう思います。

1942~1945年までの通称:大戦モデルも当時の背景を反映し、仕様のバラつきがあり、希少価値も高いのですが、スペックは簡略化されています。

一方、この1946年モデルは簡略化されていないスペックに加え、製造年数も短く、様々な仕様のバリエーションがあるのです。いいとこ取りです。

これこそ、ロマン。

しかし、現存するものは価値が高すぎて、とても簡単に手にすることはできません。そもそもこのご紹介の個体自体、角井さんの「売らないコレクション」であり、どれだけお金を出しても購入できるモデルではありません。

現存するものも少ないので、コンディションの良いものを手に入れるのは非常に困難でしょう。私も一生かけて、一度は手に入れてみたいと思います。

 

と同時に。

なぜ、あの孤高のジーンズメーカー、「ONE PIECE OF ROCK」が1946モデルをわざわざ前期・後期に分けてまで2型も展開しているのか…ようやく分かりました。

1946年モデル。

知れば知るほど、素晴らしいジーンズです。

 

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ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。