今年も好き勝手に発表!『勝手にデニム・アワード2019』

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こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。

2019年も残すところあと少し。

またしても、(?)この日がやってきました。

私インディが独断と偏見で選ぶ、『勝手にデニム・アワード』

この1年も各社より様々な新商品やニュースがありましたが、その数あるトピックスの中から、私たちファンの中で印象深かった出来事を選出していこうという企画。

2019年度の発表の前に、昨年の結果を振り返ってみましょう。

↓↓↓

勝手にデニムアワード

今年も好き勝手に発表します。『勝手にデニム・アワード2018』

2018-12-30

そういえば、そんなこともあったな…と遠い目をしてしまうくらい、懐かしく思えてしまいますね、フルカウントのモデルチェンジ。

…ということで、今年も誰の意見も聞くことなく、今年も勝手に選ばせて頂きました!

それでは、2019年度【勝手にデニム・アワード】の発表です。

目次

【勝手にデニム・アワード 2019】

話題のアイテム大賞

『原宿Levi’s限定 全て日本語化した限定501』

出典:Fashionsnap(https://www.fashionsnap.com/article/2019-07-17/levis-501-jeans-japan/)

今年、原宿のリーバイスが、アジア最大級の旗艦店としてリニューアル。

そのオープン記念として限定アイテムがリリースされました。

それがこちら。

なんと、全ての表記が日本語化!争奪戦なるか?「Leviʼs ® Harajuku Limited Edition 1966 Japan 501® Jeans」が7月26日リリース。

2019-07-18

ボタンやリベット、赤タブに紙パッチにフラッシャーなど、全てにおいて「日本語化」させるという、超斜め上の発想で作られた限定品になります。

カッコいいか?と聞かれれば「カッコ悪い」し、

着れるか?といえば「(フラッシャーを外すとこの限定の魅力が半減するから)着れない」し。

買えるか?といえば「余裕ある人しか買えない(6万6,000円(税別))」し。

今見ても「誰得?」と思わざるを得ない企画ではありますが、考えてみれば、こんな企画が許されるのもジーンズのオリジンであるリーバイスだからこそ。

他のブランドが同じ企画を真似しても、サムいだけ。

王者の風格すら感じたこの一本を、話題のアイテム大賞とさせて頂きました。

チャレンジ大賞

『リーバイスのカスタマイズオーダー Future Finish』

出典:Levi”s(https://www.levi.com/US/en_US/apparel/clothing/bottoms/custom-501-original-fit-mens-jeans/p/005013025)

ナイキやアディダスなど、スニーカー界ではずいぶんと前から提供されていた「WEBでカスタマイズオーダー」するサービス。

そのジーンズ版と呼べるものをリーバイス・USAが「Future Finish(フューチャーフィニッシュ)」という名称で導入を開始しました。

リーバイスUSAで新サービスがローンチ!WEBでカスタムオーダージーンズの【Future Finish】

2019-07-27

名前のダサさは本当にどうしようも無いと感じますが、サービス自体は「未来のアパレルの、一つの形」を予感させるもの。

いずれ、日本にも入ってくるでしょうし、気軽にWEB上で好きな形、好きなパーツ、好きな古着加工を選択して、自分好みの一本をオーダーできる日もそう遠く無いでしょう。

これまでのようにメーカーから与えられたデザインを消費者が選ぶ、のではなく、消費者が主体的にデザインして発注できる新しいインフラであると言える訳で、

これをリリースするのも大きなチャレンジですし、これを世に広げることも、継続することも、企業としては大きなチャレンジに他なりません。

ということで、このFuture Finishを2019年のチャレンジ大賞に選ばせて頂きました。

残念大賞

『リーバイスLVCのサイレント・リニューアル』

2017年12月に、長くリーバイスへデニム生地を提供してきたコーンデニムのホワイトオーク工場が閉鎖され、それをきっかけにいつか、USAを謳ってきたLVCの復刻シリーズがリニューアルされるであろうことが囁かれてきましたが、

この2019年の夏にそれが現実となり、生地だけでなく、意外にも縫製工場すらUSA以外になるという形でLVCの生産背景がごっそり変更になりました。

Levi’s【LVC】の復刻シリーズがサイレント・リニューアル。買い間違えに注意。(リーバイス)

2019-08-04

コーンデニムの工場が閉鎖されたことや、縫製工場を変更したことに関しては、それぞれの企業判断なので仕方が無いことです。

特に、リーバイスUSAは2019年3月にNY証券取引所に上場したことで、利益に関して「株主目線」の経営にならざるを得ませんから。

しかし、そのLVCの復刻シリーズのリニューアルをサイレントで行なったことは、非常に残念でした。

LVCが長い期間かけて評価を高めてこれたのは、他のレプリカメーカーに負けず・劣らず、ディテールを積み上げてきたから。そのLVCを評価するファンは、小さなディテールにこだわるデニムファン。

当然、生地も縫製工場(縫製国)が変わってしまえば、それはファンにとっては「違う商品」な訳です。

ところが…夏頃、店頭で新旧のLVCが同じものとして並んでいるのを見て、ホロリと涙が…。

ブルガリア縫製でも別に良いのです。なぜブルガリアでLVCを縫製することになったのか?

その経緯や特別なストーリー、その工場で縫製することの商品の優位点などが丁寧に説明されれば、結果として新しいリーバイスの魅力を伝えることができたはず。

それがなければ、ただの劣化版です。

もう少し、スマートなやり方があっただろうに…

そんな気持ちを込めて、残念大賞に選ばせていただきました。

英断大賞

『CSF 人気絶頂の中、Sシリーズのオーダー終了宣言』

conners sewing factory

デニムが好きな人の中で、もう人気が高まりすぎて、オーダーしても1年待ちという状況となったCSF(CONNERS SEWING FACTORY)の総帥・小中氏が作るONE PIECE OF ROCKのSシリーズ。

その人気絶頂の中で、Sシリーズのオーダーの終了宣言は、驚きのニュースでした。

CONNERS SEWING FACTORY リニューアルオープン

現在に生み出される究極のジーンズ。【CONNERS SEWING FACTORY】のSシリーズが手に入れられなくなる日。

2019-07-06

この宣言をよく咀嚼してみると、実に興味深く、参考になることがたくさんあります。

小中氏は縫製職人=いわゆる縫い子さん、という職業を、アーティストと同等の立場に引き揚げた第一人者と言っても過言ではありません。

一方で、人気が高まりすぎたことで、1年縫い続けても捌けないそのオーダーの数量をくる日もくる日もひたすら縫い続けることで、これってアーティストなのか、むしろ縫い子なのでは…?

そんな葛藤があったはずです。

Sシリーズのオーダー終了宣言とは、今まで以上に表現したいものを妥協なく作る「アーティスト」であるという宣言であり、新しい高みを目指す覚悟のようなものかと。

事実、Sシリーズのオーダー終了宣言後、精力的に新しい展開を続々と発表しています。

成長するために、何かを捨てるということ。

言葉では簡単ですが、成長できる自分を信じられなければ非常に難しいことですし、

その捨てるものが「今のブランドのメインのサービス」っていうところが、またCSFらしいというか…

私もそんな人生の選択が出来る人間になりたい…そういう思いを込めて、本件を英断大賞とさせて頂きました。

CSFは来年もきっと目が離せない存在でしょう。

まとめ

さて、今年1年を振り返ってみると、アメカジというカテゴリーでみれば話題性のあるトピックスは非常に少ない年でした。

このカテゴリー自体、古いアーカイブ衣料の再現がベースにあるため、エポックメイキングなことはそもそも無いのですが、それにしても各社静かな一年だったな、という印象です。

その中で、良くも悪くもリーバイスは話題を提供してくれましたね。

 

ファッションシーン全体を見回してみると、ボトムのシルエットは太めがトレンドへ回帰している点は見逃せません。

そう考えると、アメカジとしては、40〜60年代のヴィンテージのワーク系が今後は面白いかもしれませんね。

 

そして!

今年はストリートだけでなく、ハイブランドを巻き込んで、スニーカーカルチャーが歴史上かつてないほどに盛り上がった年でした。

デザインはより複雑に、ディテールは盛り盛りに。

履き心地云々ではなく、「個性を演出するためのツール」という、実にファッションアイテムらしいポジションになっています。

このトレンドが来年、どう進化・変化していくのか、実に見ものです。

 

来年は一体、どのようなトピックが生まれるでしょうか?

引き続き広く情報を広い、皆様に共有してまいりますので、お楽しみに。

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。