こんにちは、インディです。
オリジナルジーンズに取り付ける織りネームの最終版、こちらです。
大変良い仕上がりとなりました。
株式会社協同さん、素晴らしい仕立て、本当にありがとうございます。
本日は、この織りネームに関して詳しくお話ししたいと思います。
目次
織りネーム基礎知識
ジーンズに使われる織りネーム
織りネームは、アパレルでは主にブランドロゴであったり、その商品のオリジナリティや世界観を出すために使われるデザインタグです。
現在のアパレルで使われる織りネームは、生産効率と堅牢性を兼ねたポリエステル製が主流です。
1960年代まではシャトル織機を使ったレーヨン製の織りネームが主流でして、
いわゆるヴィンテージウエアに使われているのはそのレーヨン製が主流。
レーヨン製のネームには、ポリエステルとは違うツヤと柔らかさ、独特の風合いがありますが、
ポリエステルネームに比べ弱く、洗濯によって縮みが発生します。
逆に、このあたりは、セルヴィッチジーンズと大変親和性が高いわけです。
AiiRO DENIM WORKSで使う織りネーム
というゆうことで、前回デザインし、できた織りネームがこちらです。
ベースは生成りのクリーム色、文字とデザインは紺色+山吹色で仕上げました。
ベースだけでなく、文字・デザインの経糸、緯糸共に、全てレーヨン製です。
いわゆる、平織りという織り方になります。シャトル織機を使っています。
写真のデザインの“A”の部分などが分かりやすいのですが、ドット表現が秀逸。
ヴィンテージ感を醸し出すのに一役買っています。
作る工程としては、こちらで作ったデザインを元に、
工場でそれを職人さんが、実際の織り方に落とし込んで行くのです。
その辺りは職人さんの経験とセンスが介在するところ。
角度を変えて見てみましょう。
このデザインの部分は全て、横糸を重ねて立体感を出しているのが分かります。
このように、デザイン部分は全て横糸のみで表現されているため、光沢があるように見えるようになっています。
逆に、ベースとなる生成り色のレーヨンは平織りなので、若干ツヤ無しに見えます。
このコントラストがあるので、デザインが生える仕立てになっている、というわけです。
ロゴの太陽マークも、綺麗に出ています。
立体感があるということは、そのぶん経年変化のあたりを受けやすい、ということです。
横糸が引っかかりほつれたり、色落ちしたり、ジーンズ同様ボロボロになっていくことでしょう。
ちなみに、生成りのクリーム色と山吹色のコンビネーションが私は好きで、
今回の織りネームの配色は迷わず決まりました。
小さめにデザインした文字も、問題なくドットで表現されました。
裏は、こんな感じで横糸が走り回ってます。
一見、糸がもったいないように感じてしまいますが。。。
ジーンズに取り付け、経年変化を楽しむ
オリジナルジーンズに取り付けたら、こんな感じになりました。
織りネームのクリーム色とデニムのインディゴのコントラスト、いかがでしょう。
そして、腰の真後ろ内側=最も汗ジミ+摩擦が発生する場所に設置。
ジーンズと同様に、これから経年変化を楽しませて頂きます。
そんな感じの、オリジナル織りネームでした。
織りネームを作ることは最後に決めたのですが、
デザイン自体もすぐ出来、また発注後もあっという間に製品まで進みましたよ。
本日もご一読、ありがとうございました。
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