ジーンズの強度を支えるリベットにも、いろいろな種類がある。

ジーンズのリベット
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こんにちは、インディです。

世間はクリスマスイブ! ・・・私は常夏のバンコクから、こんにちは(^^)

さて、ジーンズがジーンズであるための定義。。。 というのがあるとすれば??

① 5ポケットパンツである

② デニム生地が用いられている

③ リベット(またはバータック)で補強されている

の3つでしょうか。

特に、経年変化を楽しむセルビッチジーンズにおいて、

リベットは補強という目的以上に、経年変化の演出として重要なパーツの一つでしょう。

本日は、そのリベットに関して、色々あるので見て見ましょう。

目次

現在、良く見るリベットの代表格

現代の大量生産の、いわゆるインターナショナルブランド(リーバイスなど)ではこの形状のタイプが多いです。

帽子のような形のものですね。 裏から貫通させた金具の芯をこの帽子で被せています。

素材は銅だったり、ニッケルだったり。

打ち抜きタイプのリベット

ジーンズのリベット

日本のデニムブランドで、過去のアーカイブの仕様を取り入れるブランドさんの多くは

このタイプのリベットを使っています。 写真は私物のフラットヘッドのもの。

先ほどと見た目は似てますが、構造が違います。

貫通タイプ・打ち抜きタイプといい、裏から貫通させた金具がそのまま表に出ている形。

被せているパーツが無いので、真ん中から生地の一部がフサフサと飛び出ているのが特徴です。

私も好きなパーツ・ディテールではありますが、

「このちょっとハミ出している生地の雰囲気がいいんだよ」というジーンズカルチャーは、

興味ない人からすると変態すぎると思います(笑)

ジーンズのリベット

こちらはウエアハウスのもの。

構造は一緒ですが、先ほどのフラットヘッドのものとは若干トップの形が違います。

ブランドネームの刻印や全体の色味など、雰囲気がすごい。

しっかり計算されて作られたものでしょう。

尚、銅にも銅合金という、亜鉛や鉛、ニッケルなどを混ぜているものもあり、その混ぜた比率により色の見た目、経年変化も変わってきますから、メーカーさんごとにリベットの雰囲気が全然違うのは面白いですね。

そこまでコダワりを持って制作するのは個人では難しいでしょうけど。。。

ジーンズのリベット

こちらは桃太郎ジーンズのリベット。

パッと見は先ほどのウエアハウスと同じ形状ですが、

ジーンズのリベット

リベット裏にはブランドロゴが刻印されていたりして、オリジナリティを出しているパターンも見受けられます。

打ち抜きタイプのリベット(頭潰し)

ジーンズのリベット

先ほどの打ち抜きリベットに、プラス1ギミックのものがこちら。

基本構造は一緒ながら、トップが平たくなっている「頭潰し」です。

1920年代以前(?)に見られる仕様で、より頑丈にジーンズを補強するために、また椅子や馬の鞍をリベットで傷つけないために、飛び出たところを何らかの方法でペタッと潰したと言われています。

その時代のジーンズのディテールを再現しようとするブランドさんが、リベットの頭を潰す機械で再現しているそうです。

上の写真は私物のフルカウント、限定だった1922モデルのリベット。

で、実際の過去のアーカイブってこんなの。

rivet rivet

ぺったんこ。

小さい小さいメタルのパーツで、先っぽが潰れている方がいい、というジーンズカルチャー。

やっぱりド変態すぎると思います(笑)

オリジナルのリベット制作に関して

刻印などを入れてオリジナルで制作するのは可能で、YKKのサイトでも「ご相談ください」との表記あり。

とはいえ、センターボタンでもそうだったのですが、リベットは工業製品です。

型の製造が必要であり、その制作費が初期にかかることに加え、

工場も量産することが前提なので、個人の場合、リベットをオリジナルでオーダーするのは正直ハードルが高いかと思います。

優先順位の問題ですが、予算をかけるのなら、リベットよりもまずはトップボタンからでは無かろうか、と。

既製品でも種類はかなり豊富

日本のメーカー(YKKさんなど)には比較的多くの種類のリベット既製品があります。

ジーンズのリベット

こちらは私物のUNION GARMENT LOT. 100で使われているリベット。

貫通・打ち抜きタイプですが、ブランドの刻印のないノーマークの銅リベット。

このあたりは個人のプロジェクトとしては無難なセレクトの候補になるでしょう。

このリベットの頭を手作業・ハンマーで叩いて潰し、1920年代のディテールにするという技もあります。

Leeのジーンズで使われていたのと同構造のリベットも既製品にあります。

ここら辺は、好みですよね。

他にもたくさん種類があり、悩ましいです。

リベットのカラーを変えれば、全体の雰囲気も変わる

根強い人気のA.P.Cのジーンズでは銅のリベットでは無く、シルバー色のニッケルを使っていますが、それだけでジーンズの雰囲気が変わります。 シルエット抜きにして、スマートな印象を受けますね。

時代考証を優先するのか? 個人の好みを優先するのか? 全体の調和を見て選定するのか?

リベット選びは楽しい悩みですねぇ。

皆さんはどんなリベットが好きですか?

 

本日もご一読、ありがとうございました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。