こんにちは、インディです。
オリジナルジーンズプロジェクト、1st サンプルが届きました。
色々な方のご協力を頂きながら、、、ここまで辿り着くことが出来、感無量です!!
さて、どんなジーンズになったでしょうか?
目次
AiiRO DENIM WORKSのオリジナルジーンズ「1st サンプル」
Ver.0 サンプルの重要性
この1st サンプルの前に、以前アパレルナンバさんが「とりあえず縫って見ましょうか」という一言で「Ver.0サンプル」を作ってもらいました。
私が「なんとなくこうしたい」というイメージを、細かい所までは気にせず形にしてみる、という工程。
そのVer.0をしばらく履き込むと、初めて気付くこと、見えてくることがたくさんあり、
私自身が欲しい、作りたいジーンズの形がより明確になりました。
初めから細かく指示して作るのではなく、イメージに即して大雑把に作って頂いたおかげで、
「ああしたい、こうしたい」と深く考える余地が出来たと思います。
Ver.0サンプルから、各箇所大幅に調整し、この「1st サンプル」の制作となりました。
初めてオリジナルジーンズを作る方は、このとりあえずのVer.0サンプルを工場の方と打ち合わせの上で作ることをオススメします。
全体のシルエット
ほんの気持ち、股上を浅くしつつも、腰にはゆとりあるパターン。
私がこれまでの履いてきたジーンズの中で最も美しいと思った「ビリケンジーンズ」をベースに、Ver.0サンプルを履きこみながら、パターンの細部を再調整して完成しました。
フロントと各箇所のステッチ
尚、この1stサンプルに関しては全箇所、20番手(←太さの種類)の綿糸を使用しています。
一度全てを1つの番手で縫った方が、変更したい箇所が見えてくるよ、というのが、数々の有名ブランドのジーンズを縫製する、アパレルナンバさんの難波社長のアドバイスです。
股下の剥き出しリベット
股下の剥き出しリベットは実現したいディティールでしたが、Ver.0サンプルを履き込んだ結果、このタイプのリベットを採用しました。
2色使いのステッチ
「こんなお仕事、受けてくれるだろうか?」と不安一杯でしたが、アパレルナンバさん、やっていただけました。オレンジと黄色のステッチが細かく分けて入っているの、わかりますか?
”スマイルカット” コインポケット
このコインポケットの内側には、取り出しやすさを考慮し頒布で当て布してあります。
その代わり、ポケット内側の「赤耳」はありません。
ここも、箇所により細かくオレンジと黄色の綿糸の指定をして採用しているのも特徴です。
コインポケットのサイズ、高さの位置なども調整したのですが、
(写真では見えませんが)コインポケットはもう少し深くしても良かったと思っています。
この辺りは追々調整していきます。
中高仕様のベルトループ
私の希望の形、80%くらいの形状。
本番に向けて出来ればバランスを調整したい所ですが、このベルトループは、工場が持つ機械できること、出来ないことあるようです。
そのあたりも交えて妥協する可能性はあります。
バックスタイル
ジーンズスタイルの表情を決めるのが後身。
そこで今回採用したのがスマイルカットのバックポケット。
Ver.0サンプルを履き込んだ上で、形状やステッチのピッチまで調整済み。
機能性も上がり、且つ、私が思う「後姿がカッコイイ」を目指しました。
そして剥き出しリベットで補強と見た目のアクセントを追加。これも長く構想として持っていた仕様を実現させていただきました。
ポケットはやや外側に取り付け。
「ネイティブアメリカン」を今回のコンセプトの一つに添えているので、
「馬に乗るインディアンが履くジーンズ」のイメージを膨らませた結果、
バイカーの方にも使いやすい「ポケットやや外側配置」を採用しています。
バックポケットのステッチ
今回、オリジナリティを演出する部分にもなるバックポケット。
ご覧の通り、オレンジと黄色の2色使い。全て綿糸です。
綿糸の色落ちによるグラデーションを楽しめるように、細かく指定させていただきました。
ステッチは仮ですが、本番はこれを多少加工した形にします。
適当に「こんな感じでとりあえず」と書いた私の汚いステッチの落書きを元に、サクッと製品クオリティに仕上げていただいたアパレルナンバさん、さすがです!
このポケット内側にも当て布がしてあります。
Ver.0サンプルで当て布をしなかったところ、上部のスマイルカットのポケット内側の処理が、ものの出し入れに干渉して使いにくかったので、その改善のために当て布を施してもらうようにしました。
Ver.0の反省点をこの1stサンプルにいくつも活かすことが出来ております。
シルバー925のセンターボタン
今回の1stサンプルを履き込んでテストする、重要項目がこちら。
オリジナルで作ったシルバー925のボタン、使用に耐えうるか?
実物は想像以上に鈍い輝きがあり、鉄ボタンとは全く違う見た目。
高級感・重厚感が強く出ました。
「実用に耐えうるなら、すごく良いもの」になると確信。
通常のボタンよりも若干首を長めに製作した小ボタン。
これがボタンフライ部分の色落ちにどう影響してくるでしょうか。
サイドのステッチ
腰サイドのステッチは多少長めに。
本番では番手を太くしたいと思う箇所です。
赤耳のデニム生地 13.5oz ”ジンバブエコットン”
先日、苦心の上で選んだ生地。
しかし、今後変更の可能性はあります。今回のサンプルを履き込んでみて、色落ちと履き心地、各種ディティールとのバランスを見ながら検討していきます。
隠しリベットのパーツ
隠しリベットの裏のパーツ。ラウンド型を採用しています。
実現できなかったこと
このブログを読んで頂いている皆様、
ここまでサンプルを見て不可思議に思っていることもあるかも知れません。。。
それは、「革パッチ」と「赤タブ」のこと。
これまでもオリジナルプロジェクトで再三お話ししてきたこの重要パーツですが、
縫製工場さん、まさかの「取り付け忘れ」というトラブル発生(笑)
いや、そこ忘れちゃうかなー??と、サンプル到着時は思わずズッコケました。
とはいえ、Ver.0サンプルでは取り付けていましたから、履き込んだ様子はもうこれで大体わかるから良いんだけど。。。。
オリジナルプロジェクトの今後の予定
この1stサンプルを、とにかく履き込みます。
と同時に、生地もさらに良いのがないか?もう少し探してみます。
その後、さらに改善を重ねた2ndサンプルへ進む予定です。
スケジュール感としては、2017年、夏頃に最終版となるでしょう。
オリジナルジーンズプロジェクト、折り返し地点です!!
このオリジナルジーンズプロジェクトに興味がある方は、
ぜひこちらから是非メール登録ください。
[wysija_form id=”2″]たまに、何かあると、メールで情報出しますので(笑
本日もご一読、ありがとうございました。
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