デニム界初の特別プロジェクト⑤『国内屈指のヴィンテージコレクター角井氏の監修』

大阪のヴィンテージジーンズショップ「JUKE BOX」
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こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。

デニムを通じて新しい価値を作りあげることを目的とした、特別プロジェクト【8 DAYS CITY】

8days city record conners sewing factory

縫製はCONNERS SEWING FACTORYの小中氏が全て手がけ、一本ずつ縫製の様子を撮影して映像化し、制作工程も作品の一部とする、というコンセプトも決まりました。

One Piece of Rock (ワンピースオブロック)ー10

小中氏が縫製する以上、この作品が素晴らしいものになることは、言うまでもありません。

では…どんなモデルを縫製して頂こうか?

今回は、非常に特別なプロジェクト。

次があるか、全くわかりません。

…であれば、普段縫製しないような、特別なモデルの制作をお願いしたい。

何より、他では出来ない、CONNERS SEWING FACTORYの小中氏“だからこそ”縫製可能なモデルにしたい。

One Piece of Rock (ワンピースオブロック)ー06

小中氏の強みは、ヴィンテージのデニムの縫製と設備を知り尽くし、当時の生産背景を想像しながらそのモデルのヴィンテージ縫製をタイムスリップしたかのように表現出来るところにあります。

その小中氏の技術を余すところなく見せられるジーンズというのは、逆にいえば、普通のブランドは手を出しにくい、例えば縫製技術が完成されていない時代のヴィテージデニムであったり、仕様が固めきれていない時代のデニムではなかろうか、と。

そうすると、自ずと、答えが見えてきました。

謎に満ちたスペックを多数兼ね備える、あのモデル。

私が、ヴィンテージの中で最も魅力を感じている、あれです。

大戦後から短い期間作られた、Levi’s 501 1946年モデル。

levis vintage 1946ヘリンボーン

大戦時には政府の指導で簡素化を余儀なくされていた仕様の時代が終了し、501があるべきフルスペックで復活を遂げた最初のモデル。

levis vintage 1946ヘリンボーン

これぞビンテージの醍醐味!激動の時代背景が投影された、大戦後の1946年製造のリーバイス501(Levi’s)

2018-06-03
levis vintage 1946ヘリンボーン

だがしかし、まだ戦後の混乱から工場の生産体制が通常に戻っていく過渡期の時代。

なんと大戦時のパーツやディテールが混じり、個体の中には個性的なイレギュラーも発見される、魅惑的な時代の501でもあります。

levis vintage 1946ヘリンボーン

簡略化されていないスペックに加え、製造年数も短く、把握が難しいほど様々な仕様のバリエーションがあります。それゆえに「ロマン」と呼ぶべきヴィンテージジーンズの醍醐味が詰まっているモデルであると、そう思います。

levis vintage 1946ヘリンボーン

特に、この写真の個体は、大戦モデルとジーンズの完成形と呼ばれる1947年モデルの「良いところ」がバランスよく採用されている、奇跡のイレギュラー品。

levis vintage 1946ヘリンボーン

ポケットスレーキのヘリンボーン生地なんて、かっこよすぎる。

levis vintage 1946ヘリンボーン

そして、極太のベルトループとか…。ところどころで見える、縫製のイレギュラーとか…。

 

作り手としては逆に難しいこのモデルを、表面上だけでなく、針の落とし方まで全て美しく当時を表現できるのは小中氏しかいないでしょう。

小中氏は、ヴィンテージジーンズの縫製を見ればリーバイスの当時のどの工場で縫われたか、まで想像出来るアーティスト。

今回の1946年製造モデルのように、個体ごとにバラバラに見られるイレギュラーも、当時の生産背景を想像することで線として繋がって見えているはず。

そしてそれを、ヴィンテージミシンの設備を使い、当時の縫製を徹底的にアートとして表現されることでしょう。

全ての生産工程の全てが映像化されることは、きっとデニムファンにとって最高のエンターテイメントだと思いますし、将来的な価値は計り知れません。

 

で。

このプロジェクトで作られる作品を、よりレベル高いものにするには、このモデルをさらに深く研究することが必須です。

そこで。

大阪のヴィンテージジーンズショップ「JUKE BOX」

現在、そのモデルを見ることが出来るショップ、大阪の『JUKE BOX』

大阪のヴィンテージジーンズショップ「JUKE BOX」

その『JUKE BOX』のオーナーであり、ヴィンテージの501を、なんと3,000本も所有する国内屈指のヴィンテージコレクターのお一人である角井さんが、本プロジェクトの監修という立場で参加頂けることになりました。

501XXは誰が作ったのか?

『501XXは誰が作ったのか?』(青田 充弘 著、リットーミュージック 出版)にも、歴史的な価値を持つ貴重なコレクションの数々を資料提供されたのが、この角井さん。

この方、ヴィンテージデニムの知識…半端なし!!!

保有している数が尋常ではないため、これまで雑誌等で語られてきたそれっぽいスペックの説明ではなく、実際に所有する多くのヴィンテージの実物を元に語れる数少ない人物。

今回、このプロジェクトの趣旨にご賛同いただき、その貴重なコレクションである、1946年製造のイレギュラーモデルをお貸しいただけることになったのです。

CONNERS SEWING FACTORYが1946を徹底的に解析し、当時の物作り・縫製を表現した作品を作るために。

 

そのコレクションは、無事に小中氏の手元に渡りました。

 

さぁ、役者が揃いました!!!

 

・ヴィンテージ縫製を操る世界一のニードルワークアーティストによる制作

・日本屈指のヴィンテージコレクター角井氏の監修

・時代の歪みで生み出された貴重なイレギュラー個体のヴィンテージ501

・一本一本それぞれの縫製工程のムービーも合わせて、作品として制作

 

この果たして、最後はこのプロジェクト、どんな形を見せるでしょうか?

いよいよ今週末に、そのプロダクトのサンプルをお見せできるかと思います。

 

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2 件のコメント

    • >Hazyさん
      コメント、ありがとうございます。
      私自身、とても楽しみです。是非一緒に楽しんでくださいね。
      今後もお気軽にコメントいだければ嬉しいです!

  • Indy へ返信する コメントをキャンセル

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。