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こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。

先日、Facebookで「シルクスクリーン印刷のビジネスを始められるレベルの技術が学べるWORK SHOP 開催」という広告を見かけ、以前よりシルクスクリーンを使った印刷に興味があったので参加してみることにしました。

主催はバンコクにあるSILK SCREEN CLOTHING

受講したのは2日間、16時間に渡り印刷の基礎から応用、特にシルクスクリーンビジネスに必要な知識を網羅した「BASIC SCREEN PRINT」コースです。

しかもマンツーマンレッスン。

とにかく濃い2日間でした。

目次

バンコクでシルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

SILK SCREEN CLOTHINGの授業内容

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

私が2日間16時間に渡り受講した「BASIC SCREEN PRINT」のWORK SHOPで学べた内容、大まかに言えば以下のものでした。

  • シルクスクリーンの応用範囲(工夫をすれば何にでも印刷できる)
  • シルクスクリーン用のイラレ(AI)データの作り方
  • スクリーンの作り方
  • 様々なプリント方法の違いと特徴の知識
  • それぞれのプリントの技法
  • プリントに使うインクや溶剤に関する知識
  • それぞれの備品・機械等の設備の知識と費用の目安
  • 設備・インク等の保管や維持管理に関する知識

 

受講料は8,000タイバーツ(=約25,000円)。

結論から言えば、これを受けると本当にスクリーンプリントのビジネスを始められるようになる、高いレベルの内容でした。

SILK SCREEN CLOTHING とは

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

イギリスに留学して学んだプリント技術を使い自身のブランドを走らせながらOEMで様々なプリントのオーダーも受けているオーナーのGolf(ゴルフ)氏の工房兼アトリエ。

その技術をWORK SHOPという形で専門的な知識を一般にも教えてくれています。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

受講中、このGolf氏が途中から「ひょっこりはん」にしか見えなくなってきて困りました。

SILK SCREEN CLOTHINGのWORK SHOPの特徴

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

このアトリエのある土地柄も関係しているでしょうが、このエリアはバンコクの中でも非常にローカルで、小さな町工場が密集するエリアにあります(普段外国人は寄り付かない場所)。

いわゆる、メイド in タイの製品の、下請け中の下請けの町工場が集まる場所。

それもあり、教えてくれる内容が

・高い設備は不要で、安い機材を使いながらでも手作業を増やし、技術を使い、安くクオリティの高い印刷を実現する

・道具を工夫し、安く手に入れ、掃除を重視し、長く使い回す。

という考え方が基本中の基本となっていて、そこが私にとっては大変興味深かった。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

シルクスクリーンの世界も技術が進み、お金を出せば今はもっと便利な道具がたくさんあるのですが、、、とにかく「旧式」

良い様に言い換えれば「ヴィンテージスタイル」。

ということでこの2日間、学べた喜びは当然大きいのですが、その代償として体がきしむほど疲れた・・・。

このWORK SHOPは先生と生徒、という関係ではなく、

師匠と弟子のような関係というか、雇用主とスタッフのような関係と言った方が適切。

細かいことまで徹底的に「何度もやらされる」し、「全く手伝ってもらえない」というスパルタ式。

ほんの小さな汚れやミスが出たら、「やり直し」

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

WORK SHOPのコンセプトが「ビジネスができるようになる」ということ。

もしビジネスとして考えれば、プリントした際に小さな汚れがあれば、それは不良品になり、会社に損害を与えることになる。

このポイントで教えてくれるので、不良が出れば修正するまでやり直しさせられるのは、当然と言えば当然ではあります。

そういう重要性を、この2日間で「憂鬱になる」レベルまで教え込まれました。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

なので、軽く「スクリーンプリント教室に参加」って気持ちで足を運ぶと痛い目にあいます(笑)

「明日からすぐにビジネスができるレベル」まで2日間で教え込まれますからね。

尚、一度受講すると、その後のビジネスまで徹底的に無償でサポートしてくれます。

ビジネスが出来るようになる生徒を増やすというWORK SHOPの考えがアフターフォローにも徹底されています。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

私の受講当日も、若い男女がアドバイスを聞きにアトリエを訪れていました。

私もおかげさまで、この2日間で大変貴重なノウハウの数々を手に入れることが出来ました。

授業を簡単にふりかえる

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

自身のノートブックの持ち込みとイラストレーターのインストールが必須のこのクラス。

多色印刷向けのスクリーンプリント用のイラレデータ作りのワークショップがありました。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

プリントの種類、使うインク・溶剤の違い、風合い、耐久性、メリット・デメリットの違いの理解には非常に時間をかけて頂きました。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

おかげさまで、街ゆく人のTシャツの柄を見るたびに、あの印刷はどうやってる、とか考えるようになってしまいました(笑)

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

道具の使い方レクチャーも面白かった。

シルクスクリーン印刷の手順はネットでも探すことはできますが、設備の詳細のノウハウってなかなかないですから。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

溶剤に関するレクチャーも多く時間をとりましたが、これだけは知識の完全網羅とまではいきませんでした。それだけ、種類が多い。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

溶剤のメーカーによっても化合物の配合が違ったりするので、混ぜる割合など、これは自身の経験の中で様々な溶剤を調べて使いながら覚えていくしかなさそうです。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

あ、今の時代は各種「出来合いのインク」っていうのが売っているんですが、ここのWORK SHOPでは基本「混ぜて作る」っていう・・・。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

実演の中で、効率よく印刷するための細かい所作に到るまでノウハウを教えてくれました。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

木枠とメッシュ、そして溶剤を使ったスクリーンの版の作り方は想像していたよりも体力を使う作業でしたけど、面白かったですね。

基本的に管理を上手にすれば何回も使えるものだから完成品を買っちゃえば良いのに、って思ったりするんですが、ゼロから自分で作れば非常に安上がりに作ることができます。

それに、この「非効率だが、昔ながらの製法」を使うことって、ヴィンテージ(レプリカ)ジーンズの考え方にも通じるものがあると感じました。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

スクリーンプリントの設備やインク、このブランドがいい、この店は高いから買うな! このブランドの溶剤は質が悪いからやめとけ! など、完全にビジネス向けのマニアックな知識も教えてもらいました。

それらのノウハウを資料にしてテキストとして配ってもらったんですが、こんなの書面で残していいんでしょうか(一部の店やメーカーをかなりディスってるので)、と心配になりました。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

私がこの2日間で憂鬱になる場面がいくつもあったのですが、その理由の一つが用具の掃除の方法にとても厳しかった点です・・・。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

20代の頃、上高地にあるホテルの調理場で「小僧」と呼ばれるポジションでバイトしてたんですが、その時のことを思い出しました。 道具の管理と掃除に厳しい・・・。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

今回は多色(4色)刷りを学ばせていただきました。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

デザインの良し悪しは別として、 …WORK SHOPで自分が印刷したTシャツはもらえます。

この技術を習得すれば、あとはインクと設備を変えるだけなので、もうほとんどのプリントは可能になるわけです。

<まとめ>

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

このWORK SHOPのコンセプト「すぐにシルクスクリーンでビジネスが出来る」は伊達ではありませんでした。

大変多くの貴重なノウハウを教えてくれたSILK SCREEN CLOTHINGとGolf先生に感謝!

バンコクの下町という土地柄もありますが、このノウハウをたったの8,000タイバーツ(=約25,000円)で提供してしまうことがすごい。

シルクスクリーンの技法はTシャツのような布だけでなく、紙や木、プラスチック、鉄など様々な素材へのプリントとして活用できることが学べたので、この技術をアイイロデニムワークスの様々なところに活かしていきます。

お楽しみに。

 

尚、バンコクにお住いの方で、このWORK SHOPにご興味があればこちらをご覧ください。

SILK SCREEN CLOTHINGhttps://silkscreenclothing.com

授業中のやりとりは基本は英語・タイ語になります。

基本はグループレッスンなのですが、それはタイ語のみ。

英語で受講される方はマンツーマンレッスンが良いでしょう。

シルクスクリーン印刷の技法とビジネスを学ぶ

 

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本日もご一読、ありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。