オリジナルジーンズのサンプルの色落ち経過報告「デニム生地は要再考」

aiirodenimサンプルの色落ち
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こんにちは、インディです。

AiiRO DENIM WORKSのオリジナルジーンズ企画。

現在、1stサンプルの履きこみをしていますので、その途中経過をご報告します。

目次

オリジナルジーンズの色落ち途中経過

履きこみ回数は70日間。

洗濯頻度は10日に1度、計7回の様子です。

フロント

aiirodenimサンプルの色落ち

全体の様子。

腰回りにヒゲ落ちがうっすら出始めていますが、まだ全体的にインディゴの青を保持している状態です。

生地の特性か? ねじれがほぼ発生していません。これは意外でした。

シルエット&バックスタイル

aiirodenimサンプルの色落ち

シルエットに関してはver.ゼロのサンプルを履き込んだ上で修正し、この1stサンプルに至ります。

好きなシルエットを意図通りに表現できています。

もう少し履き込んで、2ndサンプルで修正必要か見極めていきます。

バックポケット

aiirodenimサンプルの色落ち

“スマイルカット”を施したバックポケットは、ver.ゼロでサイズに失敗した経験を元に修正した結果、

使い勝手が格段に向上し、これはこのまま採用です。

ポケットの飾りステッチは仮なので、2ndサンプルまでまだ検討を重ねます。

ポケット外周のステッチは今回のサンプルではピッチを小さめに調整してもらったところ、パッカリングも細かく出るようになりました。

ポケット内側に当て布を施しましたが、頒布の糸くずが何故か出やすくなったので、それは次回修正をかけていきます。

aiirodenimサンプルの色落ち

一番色落ちが進行しているのがこのベルトループ。

色落ち時の色味を確認するのに丁度良いのですが、予想していたより青味が強い色落ちになりました。

求めている色落ちの雰囲気と、ちょっと違う??

もう少し履き込み期間を経て、判断したいと思います。

aiirodenimサンプルの色落ち

生地の縦落ちがうっすらと出てきましたが、比較的糸の深くまで染められている生地なので、メリハリのある縦落ちまではまだまだ時間がかかりそうです。

コインポケット付近

aiirodenimサンプルの色落ち

縫製糸は全て、20番手の黄色・オレンジの綿糸を使って頂いてます。

このポケット部分のパッカリングの出方を見る限りでは、番手やミシンのピッチなど、もう少し研究の余地がありそうです。

尚、コインポケットは(見えないけど)形状が浅すぎでした。

もっと深くして、使い勝手を2ndサンプル時には向上させます。

シルバー925のオリジナルのフロントボタン

aiirodenimサンプルの色落ち

シルバー925でオリジナル制作したフロントボタンは心配していた使用上の強度の問題は全く無し

実際の重量感もあり、シルバーらしい鈍い輝きが個性的でもあり、これは現時点では100点だと判断しています。

また、銅リベットもいい雰囲気です。このパーツに決めます。

現時点でのサンプルの所感

サンプルという形にして、実際に履きこみをすることにより、縫製やパーツの詳細に関して「こう改善したい」と思うことが明確にピックアップできてきました。

夏までに予定している2ndサンプルで、かなり完成度を上げることができるはずです。

ただ、ここまで自分で色々手探りで考えながら、オリジナルジーンズの企画を進めてみて思ったのですが、

デニム生地の良し悪しが、ジーンズの良し悪しの7割を構成する、ということです。

どれだけ良いディティールを盛り込んだジーンズでも、

デニム生地が良くなければ、商品の完成度も顧客の満足度も平均点以下になることでしょう。

つまり、制作側としては、デニム生地選びが何よりも重要な要素を占めているんだ、ということに今回改めて気付かされました

Indy
これからサードウェーブジーンズを企画したい方にお伝えしたいのは、「デニム生地選びには妥協せず、徹底的に時間をかけて」ということです。

反省と、デニム生地の“サンプル”では見えないこと

このサンプルの制作時に選んだデニム生地は、某大手生地メーカーさんの13.5ozのジンバブエコットンのデニム。

生地サンプルの糸の断面の染まり具合や、ウォッシュサンプルの色味を見て、この生地を選びました。

ところが、生地サンプル(小さい生地の断片)では見えないことが沢山ありました。

デニム生地を選ぶ

 

実際にジーンズにして履いてみると、驚くほど肌触りが柔らかく、生地のオンスも比較的軽いため、ジーンズを履いている、という気がしません。

どちらかというと、綿パン・チノパン履いている、という印象。

履きやすい、という点では当然いいのですが、

逆に言えば、ジーンズを履いている満足感がない、とも言えます。

きっと、女性向けのセルヴィッジジーンズや、より細身シルエットのジーンズ、またデニムシャツなどの上着に使うにはぴったりの生地だと思いますが、

私が理想と考えるデニム生地にとは少々違うかな。。。

 

色落ちの良し悪しは、まだ時間をかけて良し悪しを判断したいと思いますが、

そもそも、私が「ジンバブエコットン」というブランド力に惑わされた点は否めません。

大いに反省です。

かっこいいジーンズは色落ちが全て

生地サンプルは妥協なく取り寄せ、色落ちのサンプルを自分で作り、それを自分の目で確かめる「現場主義」であるべきでした・・・。

今回の経験を経て、ようやく生地の見方も分かってきました。

2ndサンプルに向けて、今一度ベストな生地を探してみたいと思います。

またレポートしますので。

本日もご一読、ありがとうございました。

 

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2 件のコメント

  • 色々改善したい点が見つかって先の完成が楽しみですね!
    ジンバブエだと自分も桃太郎を持っていますが、15.7ozでもジーンズらしい硬さという点ではやや物足らない感じがしますので、13.5ozだとやはり柔らかすぎるんですね。
    かといってバキバキに硬いのも馴染むまで時間がかかりますし、個人的にはビッグジョンのR008ぐらいの硬すぎず柔らかすぎずな生地が好みです。
    しかし、シルバーボタンがかっこいいですね!!!経年変化も楽しみです。

    • >みずさん
      コメント、ありがとうございます。
      私も私物の桃太郎に対して、同じような感想を持っていました。履き心地が良すぎると物足りないっていう感覚が共有できて嬉しいです(^^)
      R008=ビッグジョンの「レアジーンズ」、穿き込みサンプル含めて実物を見たことがまだないのですが、ずっと気になっていました。みずさんのコメントを見て、ポチりそうになってます、今。
      オリジナルプロジェクトもまだまだ続きますので、またコメント、どうぞ宜しくお願いします。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。