リーバイスがレーザーでエイジング(古着)加工する「Project FLX」を導入するニュースを聞いて、思うこと。

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こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。

リーバイス(USA)がレーザー技術を使ってジーンズのエイジング加工をする「Project F.L.X.」をスタートするというニュースがありました。

それに関して、私が思うことを今日は書いて見たいと思います。

Levi’s 「Project F.L.X.」とは?

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ここで話題になっているLevi’s 「Project F.L.X.」というのは、コンピューター上でデザインした古着加工のデータを専用のレーザーカービング機を使ってジーンズに刻み込み、およそ一着90秒で完成できるというのが大まかな技術の説明です。

これにより、これまでの古着加工とは比べ物にならないほどのスピードで加工ができることが特徴で、それ以外にも今まで加工時に必要だった化学薬品などが出ず、また需要のある分だけ加工が出来るので無駄がなく資源の削減に繋がり地球にエコロジーである、という点がこのプロジェクトで強調されているポイントです。

尚、この技術はJeanologia社のものを使っているそうです。

この技術を使えば、古着風の加工だけではなく、様々な絵柄をジーンズに描き込むことができます。

様々なジーンズ加工のリードタイムを数週間から数日間にまで短縮することが可能になる訳で、在庫管理も容易に。

この技術をもっと突き詰めていけば、よりパーソナルなカスタマイズも身近になるでしょう。

ナイキiDやアディダスMiように、自分だけの古着カスタムが出来るようになる日もそう遠くは無さそうです。

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リーバイスには膨大なヴィンテージの色落ちのアーカイブがあります。

例えばそれらの色落ちをデータ化してデジタルカタログにし、我々消費者がネット上で選び、組み合わせたりして、自分だけの加工ジーンズのオーダーメイドを気軽に行うこともきっと出来るようになるはずです。

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ひょっとしたらメインの旗艦店にはこのレーザー加工機そのものが設置され、その場でオーダー&受け取れるようになるところまで進んでいくかも知れません。

ビジネススキームを変える可能性を持つ、まさに未来の加工方法といえます。

レーザー技術のジーンズ加工への応用は他社もやっている

この加工方法がイノベイティブか?といえば、そうではありません。このようなレーザー技術を使ってジーンズの加工をやるのは、リーバイスが初めてでは無いからです。

中国のGolden Laser社が既にこのレーザーでジーンズを加工する機械を2014年から商品化してきました。 記憶が新しいところでは、ユニクロの「JEANS INNOVATION CENTER」の映像の中にも同様のレーザー加工機は登場していました。

新しいテクノロジーを導入することは良いことですが、どうせやるなら他の会社に先駆けて、世界のリーディングカンパニーのリーバイスが最初に切り開くべきでした。

悔しかったでしょうね。

時代の流れではある

リーバイス606

このレーザー加工は機械が全自動で行うため、例えば今ウエアハウスが展開するセコハンシリーズのように「職人による古着加工」などと比べると大きな違和感を感じてしまいます。

とは言え、よく考えてみればレーザーで生地の表面を削っている訳ですから、軽石でヒゲを擦っているのも同じ原理ではあります。

テクノロジーが進化した、新しい時代の加工方法。

レーザーで古着っぽい模様をジーンズに描いただけ、と言われればそれまでですが、SNS時代の今は写真に映らないような素材の美しさやディテールを気にしない人も増えていますし、手軽に・安く・簡単にレーザーで加工できて見た目がカッコよければ良いという人も実際は多いのだと思います。

なんだか、さみしいなぁ。

評価されるリーバイスの取り組み

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ジーンズのリーディングカンパニーとして、過去の遺産だけに頼らず、過去の遺産も活用しながら新しい技術を取り入れるリーバイスの姿勢は評価されてしかるべきでしょう。

何より、加工時の有害な化学物を減らして資源の無駄を減らす取り組み=環境への配慮は商品の良し悪し以上に、今の社会において大企業は積極的に「やらなければならないこと」なので、社会へメッセージを打ち出すという意味で大変評価できる取り組みだと思います。

まとめ

いちデニムファンとしてはこのリーバイスの取り組みを評価しつつも、簡単に加工されたジーンズが世に増え、またそんな加工物と本物の古着を世間一般では「同じ物」に見える人が増えることを考えると、寂しい限り。

そんな時代だからこそ、「違いが分かる人」でありたいと思う次第。

それに、本当のエコとは、加工のされてないリジットのジーンズを、何年もかけて穿き潰すこと。そんなマインドを自然に持っているアメカジファンこそ最強のエコだと私は思っています。

・・・

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本日もご一読、ありがとうございました。

 

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2 件のコメント

  • 食べ物でいう、天然物と養殖物な感じでしょうか?
    急須で入れたお茶よりも、コンビニで売っているペットボトルのお茶で満足してしまう的な。
    食べ物と違ってそこまでジーンズに価値観を持つ人が少ないのが残念ですが、スマホ代とか普通に生活するだけでも昔よりもお金がかかる今の時代に、数万円するジーンズは、葉巻やレコードのような嗜好品なのかも知れませんね。

    • >ハナハナさん
      コメント、ありがとうございました。
      表現が的確で恐れ入りました(^^)

      本当にその通りだと思います。
      おっしゃる通り時間もお金も、昔と比べて使い方が随分と変わりましたから
      人の価値観も変わってしまうのは自然なのでしょう。
      だからこそ、人とは違う価値感を持つ証となる「嗜好品」を持つことってかっこいいと感じます。

      またぜひ、コメントください☆

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    ABOUTこの記事をかいた人

    Indy

    お仕事の関係で海外在歴10年。ジャパンデニムにハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける30代後半、インディです。 普段は妻とともに、海外での子育てに奮闘中。大変だけど楽しい毎日です。 自分で「最高に素敵な」ジーンズを作る夢の企画に奮闘中。 同じような夢を持つ仲間たちに、ジーンズ作りの苦労と感動をシェアしたいと思います。