0番手(ゼロ番手)のジーンズ縫製糸の真実。

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こんにちは、インディです。

ヘビーオンスデニムの人気はひと段落した感じがありますが、

それらのヘビーオンスのジーンズの商品説明で「ゼロ番手の極太縫製糸を使用」という表記を見ることがあります。

通常、ジーンズの縫製でいうと、

30番手、20番手、8番手、6番手の縫製糸が各所で使い分けられていることが殆どです。

その中で、0(ゼロ)番手の糸とはどういうものなのか?

 

その前に、この糸の番手に関して分かりやすくご説明したいと思います。

縫製ステッチの『番手』って、何?

ゼロ番手の縫製糸

糸の番手というのは、本来、糸の重さの単位のことです。

簡素に言えば「ある重さを満たすため、どれくらいの長さが必要か?」という基準になります。

(太くて)重い糸の方が、この番手の数値は小さくなります

ただ、ジーンズ関係者の一般的な見解としては「太さ」の単位として認識しています。

まぁ、太ければ重くなる、細ければ軽くなるので、ほぼ同じ意味です。

 

 

例えば、120番手と言われる糸を基準としてみます。

で、その120番手の糸を2本、合わせると、60番手と呼ばれる糸になります。

つまり、120番手の糸よりも、60番手の方が2倍太く、2倍重くなります

同じように、

120番手の糸を4本、合わせると・・・30番手になります。

120番手の糸を6本、合わせると・・・20番手になります。

 

考え方としては、簡単ですよね。

こんな感じで、

8番手っていうのは、120番手の糸が15本。

6番手っていうのは、120番手の糸が20本。

どうでしょう、分かりやすいですよね?

番手の前につく数字が小さくなれば、

構成する糸が増えるので、太くなる、強度も上がる。

じゃあ、0番手ってなに?

で、たまにメーカーさんが使う「0(ゼロ)番手ステッチ」っていうこの言葉ですが、

上記のこの基準に当てはめていくと、ゼロ番手の縫製糸なんていうのはあり得ない、ということになります。

重さの単位ですから、ゼロ番手っていうと「重さがあるけど、長さゼロの糸」という、

あり得ない物体になってしまいますからね。

んで、とあるサイトでは、

「ゼロ番手とは20番手の糸を3本撚り合わせた物」という記述で販売しているところを見つけたのですが、

20番手の糸を3本合わせると、上記の公式に照らし合わせると、大体6番手くらいの太さになりますが・・・。

ただ、ゼロ番手の糸というものがそもそも定義が無いので、

この表記も嘘という訳でもないのです。

実際に0番手として使われている縫製糸とは?

では、メーカーさんが「極太のゼロ番手の縫製ステッチ」として使っている縫製糸は何なのか?というと、

実際には大体3番手くらいのものになります

つまりは6番手よりも2倍、太い糸です。

では、何故に「3番手」って言わないのか?

 

これは使っているステッチが「太くて頑丈」ということを伝えたい宣伝用語として使い出したと言われています。

しかし、「ゼロ番手」って、いい言葉を見つけましたよね。

「これ以上ない太さ・強さの糸」の表現として、分かりやすいのですから。

 

以上、ちょっとしたウンチクまでに、どうぞ。

 

ちなみに、このステッチの番手表示って、国によって違うそうですよ。

私たちの思っているステッチの番手は、日本国内オンリーの基準でしか無いのかも知れません(?)。

確かに、海外ではデニム生地のオンス表記は良く見ますが、

ステッチの太さに関してまで明記しているところ、あまり見かけないな、と。

実際のところ、どうなんでしょう?

 

本日もご一読、ありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。