自由・希望・フロンティアスピリッツ。
ジーンズは もともとアメリカで開拓者達が
労働着として履いていたことがルーツです。
もう少し詳しく言えば
1848年に西部カリフォルニア州でゴールドが発見されたことをきっかけに
一攫千金を求めて多くの人たちが西部に集まり、
ゴールドを求めて鉱山で働く鉱夫達の
丈夫な作業着のニーズに合わせて開発され、着用され、
広がりました。
ゴールドラッシュとか
西部開拓時代とか
ジーンズにはそういうイメージが強いですよね。
フラッシャーや革パッチのデザインに、
それらを連想するものを入れているブランドも多いです。
そんなアメリカの西部開拓時代と時を同じくして
「インディアン戦争」というのがあります。
人種問題が絡むので詳しくはここでは書きませんが、
興味がある人はwikipediaで調べてみてはいかがでしょうか。
簡潔に言えば、
アメリカ大陸の先住民であるインディアン達(ネイティブアメリカン)を
元はヨーロッパからの移住者たちが
殺し、各地から土地から追い出した。
西部カリフォルニアでも同様。
ゴールドを求め、やってきた移住者たちは
その地で暮らしていたインディアン達を追い出した。
私たちの多くがイメージする
夢と自由と希望に満ちたカッコイイ開拓時代というのは
もう一方の立場=先住民のインディアン達から見れば
迫害と侵略の時代です。
自分の持ち家に、とつぜん知らない子がやってきて、
「ここ見つけた。 俺が開拓した。 お前ら出てけ。」
って言われるようなものです。
悔しかったでしょうね。
自由・希望・フロンティアスピリッツ。
の裏側の出来事のお話でした。
日本の多くのアメカジファンは、
開拓時代・労働着としてのジーンズも好きだし、
ネイティブアメリカ(つまりインディアン)のカルチャーも好きですから、
こういう事実を知ってしまうと、複雑な気持ちになります。
私だけですかね。
今回、オリジナルジーンズを企画する際に、
これまでの偏ったイメージに対するちょっとした問題提起と、
インディアン達へのリスペクトを
デニムのコンセプト・ストーリーに盛り込むことができれば・・・
と漠然と考えています。
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