ONE PIECE OF ROCKの1st type デニムジャケット S406XXX [M-37 prototype](ワンピースオブロック)

one piece of rock Lot M37
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こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。

デニムジャケット=ジージャンって、着用できる時期がジーンズよりも短く、ジーンズほど色落ちさせるには大変時間がかかるので、一度買うとほぼ「一生物」となるアイテムではないでしょうか。

一生を共にする洋服ですから、せっかく買うのであれば可能な限り「最高の一着」を手にしたいところ。

そんなデニムジャケット、私は先日極上の一着を手にしました。

【ONE PIECE OF ROCK】のS406XXXですが、ちょっと特別です

One Piece of Rock (ワンピースオブロック)ー38

先日、滋賀県・八日市のCONNERS SEWING FACTORYにお邪魔した際、工房に置いてあったライトオンスのデニム生地に一目惚れ。

聞けば、まだ正式には商品に採用していないデニム生地で、現在は着用テストを重ねているとのこと。

11oz(だったと記憶)で耳は平織り、大戦以前のデニム生地を表現したオリジナル生地になります。

one piece of rock Lot M37

感覚的には12ozほどに感じるほどしっかり打ち込まれてコシの強いデニムです。

心ときめく、素晴らしい質感のデニム生地でした。

現在、ONE PIECE OF ROCKで商品化されているデニムジャケットは2型。

【ONE PIECE OF ROCKのデニムジャケット一覧】

しかし、まだ正式な商品化はしていないこのデニム生地を使って、特別なプロトタイプモデルを作ってもらいました。

それが、1937年のヴィンテージのジャケットを表現したS406XXX M-37(proto type) です。

One Piece of Rock (ワンピースオブロック)ー32

縫製はもちろん、CONNERS SEWING FACTORYの小中氏。

私が工房を訪れた当日、裁断から完成まで全ての工程を私の目の前で見せていただきました。

その小中さんによるヴィンテージ縫製を駆使した作品、[M-37]を本日はお見せしたいと思います。

尚、このご紹介モデルは現時点では上記の理由によりONE PIECE OF ROCKさんにお問い合わせされてもまだ制作いただけない品番かと思いますので、ご参考までに。

目次

S406XXX M-37(プロトタイプ)

外観

one piece of rock Lot M37

戦前(1937年)のファーストモデルを、CONNERS SEWING FACTORYの小中氏がヴィンテージ縫製で表現した品番S406XXX M-37モデルのプロトタイプです。

デニム生地はオリジナルの11oz、ヒラ耳のデニム生地。

戦前なのでポケットにフラップも付いているモデルです。

この時代のファーストジャケットのスペックとして前身頃のプリーツの抑えのボックスステッチの位置や形が見た目的に分かりやすい特徴。

one piece of rock Lot M37

そんな誰もが分かりやすい見た目の表現はもちろんのこと、当時のリーバイスの縫製が完全に頭に入っている小中氏は工房のヴィンテージミシンを操り、細かい箇所まで糸の目を描き縫い上げた一品です。

ディテール

one piece of rock Lot M37

小中氏がヴィンテージを表現する際に使う技術、それが当時の縫製環境と同じくアイロンを一切使わない「手曲げ縫製」

その技術を理解するのに一番分かりやすいのが、このプリーツの部分だと思います。

ファーストの見た目の特徴でもあるこの前立ての二重のプリーツですが、アイロンで形をつけることなく器用に手で折り曲げながら押さえ、縫い上げていました。

縫製糸は一色、アメリカで紡績したオリジナルの綿糸。

one piece of rock Lot M37

この後ろのプリーツも一切アイロン無しの手曲げ縫製です。

様々なパーツが組み合わさるジャケットですから、ズレて縫製してしまった際のリスクは高い訳ですが、「慣れてるから」と小中氏は言いながら、手際よく見事に縫い上げていきました。

毎月150本縫製するその経験量と技術、半端ない。

one piece of rock Lot M37

フロントの巻き縫いを見せてくれた時に、小中氏が教えてくれた事が興味深かった。

アイロンを使わず、ヴィンテージのミシンを適切に調整して縫製をすれば、こういうウネリが自然と出てくる、と。

one piece of rock Lot M37

この自然なウネリが、本物のヴィンテージが持っている経年変化の独特の魅力に繋がっていると。

そのヴィンテージの表現のために世界中から集めた設備を使って、卓越した技術で縫製されたこの一着。

色落ちが楽しみで仕方がありません。

one piece of rock Lot M37

この一見、何も変わらないボタンホールですが、ここにも秘密が。

one piece of rock Lot M37

ボタンホールの縫い方の盛り上がりが高くなっているのが分かります。

これは落とす針の数が通常のボタンホールよりも多くしているから。

これも専用のミシンで、ヴィンテージの表現をしているとのこと。

one piece of rock Lot M37

チャコペンが残ったままって、なんかテーラーメイドっぽくていいよね。

写真ギャラリー

とにかく、小中氏の作品は説明不要。

現物を見ると心が高揚してきます。

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サインと日付と証明書

one piece of rock Lot M37

各所の縫製が終わったあとは、ボタンを取り付け、革パッチを縫い付けて、完成。

最後に裏地にモデル名と小中氏のサインを入れてもらいました。

小中氏の全ての作品には、本物である証として同じようにサインとモデル名のスタンプが押されます。

あと、証明書ももらえるのですが・・・写真撮り忘れました。

まとめ

私が今まで手にした中で、品質だけでなく出来上がるまでの過程も含めて、「過去最高」のデニムジャケットです。

人が見たらただの「デニムジャケット」。

でも私にとっては、家宝。

今後、この経年変化の様子も随時報告していきたいと思います。

One Piece of Rock (ワンピースオブロック)ー05

ちなみに、デニムジャケットとジーンズの縫製の違いとは、

ジーンズは箇所によって使う糸の種類やピッチや縫い方が違うため、扱うミシンの種類が多いけれども、技術的に縫製はしやすい。

一方でデニムジャケットは使う糸や縫製の種類が少なく、使うミシンの台数は圧倒的に少ない(実際に3~4台ほどしか使っていませんでした)が、縫製が嫌になるくらい大変・・・とおっしゃってました(笑)

と言いつつもこのS406XX M-37、裁断から完成までたったの1時間。

小中氏の技術と恐るべき集中力。

one piece of rock 00

小中さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。

一生、大切に着させて頂きます。

 

こちらも是非、お読みください↓

One Piece of Rock (ワンピースオブロック)ー20

滋賀が世界のデニムの聖地になる理由。ヴィンテージ縫製の世界の頂点『ONE PIECE OF ROCK』【その1】

2018-01-28
One Piece of Rock (ワンピースオブロック)ー38

滋賀が世界のデニムの聖地になる理由。ヴィンテージ縫製の世界の頂点『ONE PIECE OF ROCK』【その2】

2018-01-29

尚、

ONE PIECE OF ROCKの商品、およびお問い合わせ方法は公式HPをご参照ください。

↓↓↓

https://www.onepieceofrock.com/ja/

 

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本日もご一読、ありがとうございました。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。