10oz denim shirt ディテール解説②「ボタンの選考プロセス」

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こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。

オリジナルで製作した、10oz denim shirt(10オンス・デニムシャツ)

①(この10ozのポテンシャルを引き出せる)経年変化の期待できるディテール

②(経年変化が見れるくらい着用頻度が高くなるように)現代のライフスタイルに合わせやすいシルエットパターン

③(10ozという通常のデニムシャツよりヘビーだけど)着心地の良さ

この3つのコンセプトの軸を定め、ディテールの考察を繰り返していきました。

本日はそのディテールの中の一つ、「ボタン」についてお話したいと思います。

 

10oz denim shirtに採用するボタン

スナップボタンについて私が感じている事

デニムシャツといえば、通常はスナップボタンが採用されています。

TCB デニムウエスタンシャツ RANCHMAN Shirt

これが、いわゆるスナップボタン。

もともとはデニムシャツを着たカウボーイたちが、暴れた馬から落馬する際にシャツが引っかかって大怪我するのを防ぐため、引っ張るだけで簡単にボタンが外せるようにと採用された、いわばデニムシャツのルーツと密接な関係のある仕様。

それは理解しつつも、私はどうも…苦手でして。

ボタンをつける所作で、つける&外す時の「ポチッ」という音がどうも子供っぽくて苦手。

そのつける&外す時に、そこそこ力が必要なのも、スマートじゃ無い。

あのボタンの物理的な重みも私は苦手(1つのスナップボタンは4つのメタルパーツで構成されていますから、重く感じます)。

TCB デニムウエスタンシャツ RANCHMAN Shirt

そして、ボタンを締めずに着用するとあっちこっちに金具が見えるのも、これまた私は苦手でして…

特にスナップボタンの受け側の凸の方の見栄えが、特にスマートじゃないと感じます。

「プロダクトとして好きなんだけれども」実際のところあまり着ない・・私自身、デニムシャツの活用・着用機会を減らしてきたいくつかの理由は、このスナップボタンに起因しています。

そこで、自分で好き勝手にデニムシャツを作ろうと思った際に、真っ先に変更したい仕様が、このスナップボタンだった訳です。

採用するボタンについて考えたプロセス

最終的に、この10oz denim shirtでは、こちらのボタンを採用しています。

14mmの、アンティークタイプのタックボタン、スパイラル模様です。

UNIVERSALのリベットで打ち抜き、頭を潰して留めるタイプのモノになります。

YKK製です。

ボタンの単価は決して安く無い上に、これをシャツに打ち込む専用のコマ(機械でガッチャンとつける時に必要なパーツ)のお値段がそこそこ高くて、ちょっと泣いた。

このボタンが採用されている同様のシャツは、あまり見かけ無いかと思いますが、このようなリベット打ち抜きタイプのボタンは、薄手の生地では裂けるなどのダメージを負ってしまうので使えないのです。

今回、採用した10ozのデニム生地が限界。

なので、シャツに採用される機会はかなり少ないと思います。

いわゆる、デニムによく使われるドーナツボタンと違い、このアンティークタイプのタックボタンは首が短い(高さが低い)ので、シャツに使っても違和感はありません。

この10ozのデニムシャツには丁度良いくらいです。

AiiRO DENIM SHIRT button ボタン

これ以外にも多くの候補がありましたが、最も重要視したのは見た目ではなく、14mmというサイズでした。

実際のところ、大きさも見た目も違ういくつかのボタンをサンプルに取り付けて試して見たのですが、これより大きくても、小さくても、しっくり来ません。

このシャツには、14mmでなければダメなようでした。

そのサイズで絞り込んで、あとはシャツのイメージに即したルックスを探した結果、デニムジャケットのような雰囲気も出せる、今回のアンティークタイプのタックボタンに行き着いた、という訳です。

ちなみに、同じボタンを、

黒ラッカーで彩色したりも試して見ました。

だが…

経年変化テストの結果が汚らしくって、これはボツです。

着用機会が多い、日常のシャツとして

このボタンは手首、胸ポケットとフロント部分、1着につき合わせて10個使っています。

写真のようにスナップボタン式と違い、ボタンを外した状態でも、スタイルに違和感はありません。

フロントを締めれば重ね着のインナー的に使えるし、オープンにした状態でジャケットのように羽織るスタイリングもOKです。

活用範囲が広くなる →着用機会が増える →結果、経年変化が進む。

全ては、この10ozのデニム生地のポテンシャルを発揮するための仕様として考察しました。

尚、このボタンはくすんだ色をしていますが、使い込んでいくと色は深くなりつつ、ちょっとツヤが出てきますので、着用される方はそこにも注目して頂ければと思います。

また、ボタンホールの縫製糸は黒を選択しました。

通常は他の縫製箇所と同じ糸の色(このシャツでいえばイエロー)を使うのがセオリーではありますが、採用したタックボタンを見ていて、いっそ「デニムジャケット」の雰囲気に寄せてみようと思い、黒をチョイスしてみた訳です。

このタックボタンと打ち抜きリベットのコンビネーション、これがシャツにくっついているとずいぶん新鮮ですが、見た目の違和感はありません。

やはり、この手のルックスのボタンはデニムに合いますね…。

同じくオリジナルの半袖デニムシャツ「Billy」でもボタンはいくつも考察してきましたが、そっちは6.5ozの生地なので、このリベット打ち抜き式のタックボタンは強度の問題で採用できません。

「10oz denim shirt」だから採用できたボタンになりました。

次回に続けさせて頂きます。

10oz denim shirt ディテール解説①「企画意図とコンセプト」

2019-11-10

10oz denim shirt ディテール解説③「シルエットについて」

2019-11-12

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本日もご一読、ありがとうございました。

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ABOUTこの記事をかいた人

Indy

ジャパンデニムの魅力・アメカジの魅力にハマって20年。 ジーンズへの好奇心が日々増大し続ける40代、インディです。 このブログのおかげで、自分の長年の夢であった「最高のジーンズを作る」ことが実現できました。 今は、さらにモノづくりの魅力に変態的にのめりこんでしまい、 メーカーさんも企画しないような、マニアックなディテールのアイテムをマイペースにリリースしています。 このブログを通じて、日本の物づくりの素晴らしさ、そしてプロダクトのディテールの魅力を伝えていくと共に、 自分のオリジナルプロダクトを企画したいという同じような夢を持つ仲間たちに向けて、様々なノウハウをシェアしたいと思います。